痰が絡む・痰が切れない|原因は鼻やのどかもしれません|右京みみはなのどクリニック(奈良市高の原)
「痰が絡む」「痰が切れない」と感じる原因は、気管支だけではありません。実は、鼻やのど(上気道)の病気が原因となることも多く、後鼻漏や慢性上咽頭炎、咽喉頭逆流症などが関係している場合があります。当院では耳鼻咽喉科専門医が原因を見極め、一人ひとりに合わせた治療をご提案します。

痰がからむ原因
「痰」と感じていても、実際には原因は一つではありません。
上気道(耳鼻咽喉科)の病気
◾️ 後鼻漏
鼻水がのどへ流れ込み、痰が絡んでいるように感じます。
朝方に悪化することが多く、慢性的な咳や咳払いの原因にもなります。 👉 後鼻漏ページへ
◾️ 慢性副鼻腔炎
副鼻腔で作られた粘り気のある鼻水がのどへ流れ、痰として自覚されることがあります。
鼻づまりや嗅覚低下を伴うこともあります。 👉 慢性副鼻腔炎ページへ
◾️ 慢性上咽頭炎
上咽頭(鼻とのどの境目)に炎症が続くと、粘液の分泌が増えたり、のどへ流れ落ちたりすることで、痰が絡むような症状が続くことがあります。
当院では必要に応じて**Bスポット療法(EAT)**も行っています。 👉 慢性上咽頭炎ページへ
◾️ 咽喉頭逆流症(LPRD)
胃酸や胃の内容物がのどまで逆流すると、のどの粘膜に炎症が起こり、痰が絡むような違和感や咳払いが続くことがあります。特に、
・朝起きたときに痰が多い
・声がかれる
・のどがイガイガする
・のどに何か残っている感じがする
といった症状を伴う場合は、咽喉頭酸逆流症が関係していることがあります。当院では、生活習慣の改善やお薬による治療を行い、ほかの原因も含めて総合的に診察します。 👉 咽喉頭逆流症ページへ
※ 後鼻漏や咽喉頭酸逆流症が慢性上咽頭炎を引き起こしたり、逆に慢性上咽頭炎が症状を長引かせたりすることもあります。そのため、一つの病気だけでなく、原因を総合的に診断することが大切です。
下気道(呼吸器)の病気
次のような病気でも痰が出ます。
・気管支炎
・肺炎
・気管支喘息
・COPD
・気管支拡張症
発熱や息苦しさ、血痰などを伴う場合には呼吸器疾患も考えられます。必要に応じて呼吸器内科へのご紹介も行っています。
当院で行う診療
◾️ 鼻やのどの詳しい診察
鼻内視鏡や必要に応じて喉頭ファイバー検査を行い、後鼻漏や副鼻腔炎、慢性上咽頭炎、咽喉頭逆流症など、耳鼻咽喉科領域の原因を確認します。
◾️ 原因に応じた薬物療法
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、逆流症など、それぞれの原因に合わせて内服薬や点鼻薬などを組み合わせて治療します。
◾️ Bスポット療法(EAT:上咽頭擦過療法)
痰が絡む原因の一つに慢性上咽頭炎が隠れていることがあります。
慢性上咽頭炎では、上咽頭(鼻とのどの境目)の炎症によって粘液が増え、痰が絡む、咳払いが続く、のどの違和感などの症状が現れることがあります。
当院では、診察の結果、慢性上咽頭炎が原因と考えられる場合には、**Bスポット療法(EAT)**をご提案しています。
👉 詳しくは「慢性上咽頭炎・Bスポット療法」のページもご覧ください。
ご自宅でできるセルフケア
治療とあわせて生活習慣を見直すことで、症状の改善につながることがあります。
- 鼻うがいで鼻や上咽頭を清潔に保つ
- 水分をこまめに摂り、痰を出しやすくする
- 室内の乾燥を防ぐ
- 禁煙・受動喫煙を避ける
- よく噛んでゆっくり食べる(逆流症対策)
- 就寝2〜3時間前までに夕食を済ませる(逆流症対策)
- 十分な睡眠と規則正しい生活を心がける
特に後鼻漏や慢性上咽頭炎が原因の場合は、鼻うがいを毎日の習慣にすることで、症状の軽減が期待できます。 👉 鼻うがいのページへ
よくある質問
Q. 痰が絡むのは肺の病気ですか?
A. 必ずしもそうではありません。後鼻漏や慢性副鼻腔炎、慢性上咽頭炎、咽喉頭逆流症など、耳鼻咽喉科の病気が原因で痰が絡むように感じる方も多くいらっしゃいます。
Q. 黄色い痰は大丈夫ですか?
A. 黄色い痰は、体が細菌やウイルスなどと戦ったあとの白血球が混ざることで黄色く見えることがあります。風邪や副鼻腔炎、気管支炎などでもみられます。ただし、黄色い痰が長く続く場合や、発熱、息苦しさ、強い咳を伴う場合は、肺炎などの病気が隠れていることもあるため、医療機関の受診をおすすめします。
Q. 緑色の痰は抗生剤が必要ですか?
A. 緑色の痰は炎症が強いときにもみられますが、ウイルス感染でも緑色になることがあります。そのため、「緑色だから抗生剤が必要」とは限りません。当院では、症状や診察所見をもとに、副鼻腔炎や後鼻漏、慢性上咽頭炎など耳鼻咽喉科の病気が原因ではないかも含めて診断し、必要な場合にのみ抗菌薬を使用しています。
Q. 血痰は危険ですか?
A. 血痰が出た場合は、一度医療機関を受診してください。強い咳でのどの粘膜が傷つき、少量の血が混じることもありますが、副鼻腔炎や気管支炎、肺炎などが原因となることもあります。まれに肺がんや肺結核など重大な病気が隠れている場合もあります。血痰が繰り返し出る場合や量が多い場合、息苦しさや胸の痛みを伴う場合は、早めの受診が必要です。
Q. どのくらい続いたら受診した方がよいですか?
A. 2〜3週間以上続く場合や、繰り返す場合は一度原因を調べることをおすすめします。血痰、発熱、強い息苦しさがある場合は、早めの受診が必要です。
痰が絡む症状は、肺だけでなく鼻やのどの病気が原因となることも少なくありません。
「なかなか治らない」「原因が分からない」とお悩みの方は、一度耳鼻咽喉科で原因を調べてみませんか。当院では原因を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。










