CHRONIC SINUSITIS
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻づまり・色のついた鼻水・後鼻漏・嗅覚低下が続く方へ
「風邪は治ったのに鼻がすっきりしない」「鼻水がのどへ流れ、咳や痰が続く」。その背景に、慢性副鼻腔炎が隠れていることがあります。当院では症状だけで判断せず、鼻内視鏡などで鼻の中を確認し、病態に応じた治療をご提案します。
SYMPTOMS
このような症状はありませんか?
ABOUT
慢性副鼻腔炎とは
副鼻腔は、鼻の周囲にある空洞で、前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形骨洞からなります。副鼻腔の粘膜に炎症が起こり、鼻腔へ通じる経路が腫れや分泌物で妨げられると、鼻水や鼻づまりなどが続きます。
症状と炎症が12週間(約3か月)以上続く状態が慢性副鼻腔炎です。一般に「蓄膿症」とも呼ばれますが、膿がたまるタイプだけでなく、鼻茸や好酸球性炎症が中心となるタイプもあります。
CAUSES & TYPES
原因や病型は一つではありません
感染をきっかけに炎症が長引く場合のほか、鼻の構造、アレルギー、鼻茸、歯の病気などが関係することがあります。病型によって治療方針が異なるため、原因を整理することが重要です。
一般的な慢性副鼻腔炎
感染後の炎症、粘膜の腫れ、鼻汁の排出障害などが複合して慢性化します。
鼻茸を伴う副鼻腔炎
鼻茸(鼻ポリープ)により鼻づまりや嗅覚障害が強く出ることがあります。
好酸球性副鼻腔炎
両側の鼻茸や強い嗅覚障害を生じやすく、喘息を伴うこともある難治性の病型です。
歯性上顎洞炎
むし歯、歯周病、歯科治療などが上顎洞の炎症に関係し、片側に生じることがあります。
鼻の構造による影響
鼻中隔湾曲などが、鼻腔の通気や副鼻腔からの排出を妨げることがあります。
アレルギー性鼻炎の合併
鼻粘膜の腫れが鼻づまりを強め、症状や炎症の遷延に関与する場合があります。
RELATED SYMPTOMS
後鼻漏・咳・のどの違和感との関係
副鼻腔炎に伴う鼻汁がのどへ流れると、後鼻漏、咳、痰、のどの違和感につながることがあります。一方、同じ症状でもアレルギー性鼻炎、咽喉頭酸逆流症、慢性上咽頭炎など別の原因が考えられます。当院では鼻だけに限定せず、必要に応じて上咽頭や喉頭も含めて評価します。
EXAMINATION
当院での診察・検査
症状と経過を確認
症状の期間、鼻水の性状、嗅覚、痛み、喘息やアレルギー、歯科治療歴などを確認します。
鼻の中を診察
粘膜の腫れや鼻汁の状態などを確認します。
鼻内視鏡検査
副鼻腔の出口周辺に出てくる鼻汁、鼻茸、鼻の奥の状態を観察します。副鼻腔内部を直接見る検査ではありません。
必要に応じて追加評価
アレルギー検査を検討し、病変の広がりや手術適応の判断にCTが必要な場合は、連携医療機関へご紹介します。
TREATMENT
慢性副鼻腔炎の治療
治療は、症状の強さ、鼻茸の有無、病型、検査所見を踏まえて選択します。すべての方に同じ薬を用いるわけではありません。
薬物療法
病態に応じて点鼻ステロイド薬、去痰薬、抗菌薬などを使い分けます。抗菌薬は必要性を判断して使用します。
鼻処置・ネブライザー
鼻汁を除去し、鼻腔内を整えます。診察所見に応じてネブライザー治療を行います。
鼻うがい
生理食塩水による洗浄は、鼻腔内の分泌物やアレルゲンを除く補助療法です。正しい方法をご案内します。
鼻うがいについて詳しく合併疾患の治療
アレルギー性鼻炎、喘息、歯性病変などが関係する場合は、それぞれへの対応も必要です。
アレルギー診療について手術や専門治療が必要な場合
十分な保存的治療を行っても改善しない場合、大きな鼻茸がある場合、好酸球性副鼻腔炎が疑われる場合などは、内視鏡下副鼻腔手術や生物学的製剤を含む専門的治療の検討が必要です。当院で適応を判断し、適切な医療機関へご紹介します。
SELF CARE
治療を支えるセルフケア
鼻うがい
市販の洗浄液または適切な濃度の生理食塩水を使用し、水道水をそのまま使わないようにします。
治療を中断しない
症状が軽くなっても炎症が残っていることがあります。自己判断で中断せず、経過を確認しましょう。
悪化因子を整える
アレルギー対策、禁煙、十分な睡眠なども鼻粘膜の環境を整えるうえで大切です。
FAQ
よくある質問
Q慢性副鼻腔炎は自然に治りますか?
急性副鼻腔炎は自然に改善することがありますが、12週間以上続く慢性副鼻腔炎では、病態に応じた治療が必要になることが少なくありません。症状が長引く場合は一度ご相談ください。
Q鼻うがいだけで治りますか?
鼻うがいは有用な補助療法ですが、単独で十分とは限りません。鼻茸や強い炎症がある場合などは、薬物療法や専門治療を組み合わせます。
Q抗菌薬を長く飲んでも大丈夫ですか?
慢性副鼻腔炎では、病型によって少量のマクロライド系抗菌薬を一定期間使用することがあります。ただし、すべての方に有効な治療ではなく、副作用や耐性菌の問題もあるため、必要性を判断しながら行います。
Q手術が必要になるのはどのような場合ですか?
薬物療法などで十分に改善しない場合、鼻茸が大きい場合、病変が広い場合などに検討します。CT所見なども踏まえ、必要時は手術対応可能な医療機関へご紹介します。
Q副鼻腔炎でにおいが分からなくなることはありますか?
あります。鼻粘膜の腫れや鼻茸によって、においが嗅裂へ届きにくくなるほか、嗅粘膜の炎症が関係することもあります。長引くほど回復に時間がかかる場合があるため、早めの評価が大切です。
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