HOARSENESS / DYSPHONIA

声がれ・声がかすれる(嗄声)

声がかすれる、出しにくい、話すとのどが疲れる。
声帯だけでなく、声の使い方や鼻・上咽頭から喉頭まで確認します。

声がれには、声帯の炎症やできものだけでなく、発声時の力み、後鼻漏、咳払い、胃酸の逆流など、さまざまな原因があります。当院では、鼻から細い内視鏡を挿入して声帯を観察し、原因に応じた治療をご提案します。

01

SYMPTOMS

このような声の変化はありませんか?

声がかすれる・ガラガラする

声が出しにくい、声量が落ちた

高い声が出にくい

長く話すと声が悪くなる

話すとのどや首が疲れる

声を出すときに力が入る

声が途切れる・震える

咳払いや空咳を繰り返す

声がれ(嗄声)とは

声帯に腫れや炎症が起きたり、左右の声帯がうまく閉じなかったり、必要以上に力を入れて発声したりすることで生じる声の異常です。症状だけで原因を判断することはできないため、続く場合は声帯を直接確認します。

02

WHEN TO SEE A DOCTOR

長引く声がれは、早めに確認を

次のような場合は、早めに耳鼻咽喉科へ

  • 声がれが2~4週間以上続いている
  • 徐々に声が出にくくなっている
  • 飲み込みにくさ、むせ、息苦しさを伴う
  • 血の混じった痰が出る
  • 首にしこりを触れる
  • 喫煙歴がある
  • 声を仕事で使っている
  • 声が突然出なくなった

かぜに伴う一時的な声がれは自然に改善することもあります。一方、長引く声がれには声帯ポリープ、声帯麻痺、喉頭がんなどが隠れている場合があるため、自己判断で様子をみすぎないことが大切です。

03

CAUSES

声がれの主な原因

01

急性喉頭炎

かぜなどで声帯が腫れ、声がかすれます。咳やのどの痛みを伴うこともあり、無理な発声で長引く場合があります。

03

声帯ポリープ

多くは片側の声帯に生じます。大声を出した後や声の酷使、喫煙などがきっかけとなることがあります。

05

咽喉頭酸逆流症

胃酸などがのどまで逆流して声帯周囲を刺激します。朝の声がれ、咳払い、痰、のどの違和感を伴うことがあります。

詳しく見る
06

後鼻漏・鼻副鼻腔炎

鼻水がのどへ流れると、咳払いが増えて声帯への刺激が続くことがあります。

後鼻漏について
07

声帯麻痺

声帯を動かす神経の働きが低下し、息漏れの多い声、声量低下、飲水時のむせなどが現れます。

08

喉頭がん・その他の腫瘍

長引く声がれは喉頭がんの初期症状の場合があります。特に喫煙歴がある方は早めの確認が必要です。

POINT

VOCAL MISUSE

声帯結節と発声時の力み

声帯に負担のかかる発声を続けると結節が生じ、声を出しにくくなると、さらに力んで声を出すようになります。声帯だけでなく、発声方法や症状を悪化させる要因まで確認することが重要です。

01声の酷使・咳払い
→
02声帯の腫れ・結節
→
03声が出しにくい
→
04さらに力んで発声
04

NASOPHARYNX & VOICE

鼻・上咽頭の炎症と声がれ

上咽頭は、鼻の一番奥にある、鼻とのどの境目の部分です。慢性上咽頭炎や後鼻漏があると、のどに分泌物が流れ、咳払いや空咳を繰り返すことがあります。

上咽頭からの持続的な刺激が、咽頭・喉頭の知覚や反射を介して、咳払いや喉頭の緊張に関係している可能性があります。

咳払いによる声帯への刺激や、防御的にのどを締める発声が続くと、声がれを悪化させることがあります。そのため当院では、声帯だけでなく、鼻・上咽頭から喉頭までを一続きに確認します。

STEP 1上咽頭の炎症・後鼻漏
↓
STEP 2咳払い・喉頭の緊張
↓
STEP 3声帯への負担
↓
VOICE声がれ・声の疲れ
大切な点

上咽頭炎が、すべての声がれや声帯結節の原因というわけではありません。声帯の状態を確認し、後鼻漏や咳払いなどが悪化要因と考えられる場合に、上咽頭を含めて治療します。

RELATED PAGE慢性上咽頭炎・Bスポット療法(EAT)詳しく見る →
05

EXAMINATION

当院で行う検査

01

問診

発症時期、声を使う頻度、悪化する場面、喫煙歴、後鼻漏、咳払い、胸やけ、むせなどを確認します。

02

鼻咽喉頭内視鏡検査

細い内視鏡を鼻から挿入し、鼻腔・上咽頭・咽頭・喉頭・声帯を観察します。声を出していただきながら、声帯の腫れ、できもの、左右の動き、閉じ方や発声時の力みを確認します。

03

画像を見ながら説明

内視鏡画像をモニターに映し、患者さんにも状態をご覧いただきながら、考えられる原因と治療方針をご説明します。

※微細な声帯振動の評価には、喉頭ストロボスコピーなどの専門的な検査が必要な場合があります。必要に応じて専門医療機関へご紹介します。

06

TREATMENT

原因に合わせた治療

01

声の安静・生活指導

炎症が強い時期には声帯を休めます。ささやき声はかえってのどに力が入ることがあるため、必要な場合は無理のない小さめの地声で、短く話します。

02

原因疾患の治療

喉頭炎、アレルギー性鼻炎、後鼻漏、咽喉頭酸逆流症など、診察所見に応じて治療します。

03

発声指導

声帯結節や過緊張性発声障害では、のどだけで声を押し出さない、息を止めない、話し始めに強く声をぶつけないなど、声帯への負担を減らす発声方法をお伝えします。必要に応じて、音声治療を行う専門医療機関や言語聴覚士へご紹介します。

04

上咽頭擦過療法(EAT・Bスポット療法)

上咽頭炎を認め、後鼻漏、痰、咳払い、のどの違和感などを伴う場合には、適応を判断したうえでEATをご提案することがあります。

当院では、声帯結節や過緊張性発声障害を認める方に対して、発声指導と上咽頭炎への治療を組み合わせることで、声の出しやすさや咳払いが改善した例を経験しています。

EATは声帯結節や過緊張性発声障害そのものに対する標準治療ではなく、すべての声がれに有効な治療ではありません。声帯と上咽頭の状態を確認して適応を判断します。

05

専門医療機関への紹介

手術、喉頭ストロボスコピー、専門的な音声治療などが必要と判断した場合は、適切な医療機関へご紹介します。

07

SELF CARE

声を守るためのセルフケア

水分

こまめに水分をとる

少量ずつ水分をとり、声帯の乾燥を防ぎます。

咳払い

咳払いを繰り返さない

水を飲む、つばを飲む、軽く息を吐くなどで代用します。

発声

大声・長話を控える

騒がしい場所や長時間の電話では、無意識に声帯への負担が増えます。

加湿

乾燥を避ける

加湿やマスクを利用し、乾いた空気による刺激を減らします。

休息

疲れる前に休む

声が悪化してからではなく、途中でこまめに声を休めます。

禁煙

喫煙を避ける

喫煙は声帯の慢性炎症を起こし、喉頭がんのリスクも高めます。

08

FAQ

よくある質問

Q声がれは何日続いたら受診すべきですか?
A

かぜに伴う軽い声がれでも、2週間程度たって改善しない場合は受診をおすすめします。喫煙歴がある方、悪化している方、むせや息苦しさを伴う方は、期間にかかわらず早めにご相談ください。

Q声帯結節は手術が必要ですか?
A

声の使い方の見直しや音声治療など、保存的な治療が中心です。改善しない場合や仕事への影響が大きい場合には、専門医療機関と相談します。

Q声を出さない方がよいですか?
A

急性炎症が強い時期には声の安静が必要です。ただし、休め方は状態によって異なります。ささやき声は負担になることがあるため、診察所見に応じてご説明します。

QEATで声がれは治りますか?
A

EATがすべての声がれに有効なわけではありません。上咽頭炎や後鼻漏による咳払いなどが声帯への負担を増やしていると考えられる場合に、発声指導などと組み合わせて検討します。

Q内視鏡検査は痛いですか?
A

細い内視鏡を鼻から挿入します。多少の違和感はありますが、検査時間は短く、声を出していただきながら声帯の動きを確認できます。

VOICE CARE

声がれを、声帯だけの問題にしないために

声帯の状態に加えて、声の使い方、後鼻漏、咳払い、胃酸の逆流、鼻や上咽頭の炎症まで確認します。声がれが続く方、話すとのどが疲れる方、声を出すときに力が入る方はご相談ください。

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